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デスクワークでエコノミー症候群に⁈座りっぱなしの弊害

現代人はセデンタリーライフスタイル

「セデンタリー(Sedentary)」という言葉をご存知ですか?

セデンタリーには、【座っている、座りがちの、移動しない、定着している、固着性の】という意味があり、セデンタリーライフスタイルとは、「座りっぱなしで体を動かさない生活」の事です。

このセデンタリーライフスタイルは世界各国で問題になっており、世界保健機関(WHO)によると、喫煙、不健康な食事、アルコールの飲み過ぎと並んで、がん、糖尿病、心血管障害、慢性呼吸器疾患を引き起こす原因になるとされています。また、1日に10時間以上座っている人は、1日4時間以下の人よりも病気になるリスクが40パーセントも高くなると発表しています。

WHOが2010年に調査した「日本人の病気と運動量」では、日本人の運動量は欧米各国と比較して非常に少なく、座りっぱなしの生活をしている人がなんと人口の65.3パーセントにも上ることが分かったのです!(アメリカ43.2%、フランス33.0%、ドイツ30.4%)

デスクワークで「エコノミー症候群」になる危険性

座りっぱなしでなんで病気になるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。そんな方も「エコノミー症候群」という病名は聞かれたことがあると思います。

「エコノミークラス症候群」は、医学的には「深部静脈血栓症」「肺塞栓症」といいます。

長時間同じ姿勢でいると脚の静脈の血行が悪くなり、脚に血栓(血の塊)ができることがあります。この血栓が歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞(ふさいで)してしまうのです。肺は心臓と共に酸素を含んだ血液を体内に循環させる役目を担っているので、肺の動脈が閉塞すると、肺自体に酸素を供給できなくなって、呼吸困難を起こしたり、全身の血液循環にも支障をきたし、最悪の場合死亡することもある危険な病気です。

セデンタリー・ライフスタイルを続けているとこの「エコノミー症候群」になるリスクが急激に高まるのです。

この病気が怖いのは、飛行機の中だけに限らず6時間以上同じ体勢で座っていると発症するリスクが出てくるからです。座りっぱなしのデスクワークや、長時間運転でも起こる可能性があります。東日本大震災や熊本地震の被災者の中にも、長期間の避難所生活や車中泊が原因でこの「エコノミー症候群」を発症された方がいました。

セデンタリーライフスタイルは、「エコノミー症候群」を発症する危険性だけでなく、「交感神経の緊張」「エネルギー消費の低下」もあると警告されています。とにかく座りっぱなしは百害あって一利なしなのです。

手足の血流改善が危険性回避のカギ

多くのデスクワーカーにとって、セデンタリーライフスタイルの危険性は解っても、仕事に行けば一日中座りっぱなしで仕事をせざるを得ないのが現実です。そこで、少しでもセデンタリー(座りっぱなし)の状態を長くしないように、2時間に1度、可能なら1時間に1度は席を立って手足を動かすことを心がけてください。ポイントは太ももやふくらはぎの筋肉を動すことです。

座りっぱなしで長時間いると、重力によって下肢に降りた血液がスムースに心臓に戻ることができなくなります。血液は心臓のポンプによって動脈から毛細血管を通じて各細胞に酸素と栄養を届け、二酸化炭素と老廃物を回収し、静脈を通って肺に戻されます。肺に戻った古い血液はそこで酸素をたっぷり含んだ新鮮な血液となって、再び心臓から全身に送られます。この血液循環に重要な役割を果たしているのが下肢の筋肉=筋ポンプです。

太ももの筋肉は人体最大の筋肉であり、第二の心臓と言われるほど強力なポンプ機能を果たします。座りっぱなしで下肢の筋肉を全く動かさないでいると、血液循環が著しく悪くなり、むくみやふくらはぎの重だるさ、足の冷えにつながります。このような血流不全によって起こる様々な問題を回避する為に、仕事の合間にこまめに足を動かして血液の循環を促進しましょう。

効果的なのは、屈伸をする、その場で高く足を上げて足踏みをするなどの、股関節も使ってしっかりと下肢の筋肉を動かすことです。その際にラジオ体操の最後に大なう、大きく手を振り上げて下す深呼吸も合わせて行うと頭もスッキリしますよ。席をなかなか外せないという方は、座ったままかかとを上げ下げする、太ももを胸に引き寄せる動きでも血流改善が行えます。

モノがなかった祖父母の時代に比べると、私たちは相当に活動量の少ない生活をしています。便利な生活になった分、意識して体を動かさないと、人体の生理に逆らった体は様々な不調を起こすようです。人間は活動して生きる「動物」です。座りっぱなしの「静物」になってしまわないよう、1日少しずつでも体を動かす習慣を身につけましょう。

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