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深層筋と慢性痛の関係

肩こりや腰痛でマッサージに行ったときに、「もっと深いところを押して欲しいなぁ」とか「芯のコリがなかなか取ないなぁ」と思ったことはありませんか?

慢性的に肩こりや腰痛を抱えている人は、体の深い場所、骨や関節周辺の筋肉が硬くこわばっています。いわゆる深層筋です。そしてそのコリが解消されないと徐々に痛みを発するようになってしまいます。

急性痛は表層筋に、慢性痛は深層筋に痛みが多い

私たちの体を動かす骨格筋には、皮膚に近い場所にあり、瞬間的に大きな力を出すことができる「表層筋(アウターマッスル)」と、骨や関節といった身体の深い場所にあり、骨格と内臓を支えている「深層筋(インナーマッスル)」があります。→深層筋とは

そして痛みには、組織を損傷したケガの結果として起こり、短期間で治まる「急性痛」と、急性痛を起こした原因がなくなっても3か月以上痛みが続く「慢性痛」があります。

急性痛を起こすケガとは主に、肉離れ(挫傷)、打撲、捻挫、骨折、脱臼、ぎっくり腰など、通常整骨院・接骨院で保険が適応される症状です。急性痛は、瞬間的に大きな力が組織に加わることで組織が損傷し、患部にひどい炎症が起きていることによるものです。

一方の慢性痛は急性痛のように病名がつけられるようなはっきりした原因はありません。腰、膝、肩、腕、首、股関節に多く発生し、痛みが一定の強さで続く場合もあれば、強さが変化したり、治まったと思ったら何度も起きたりします。これは急性痛のようなケガが原因なのではなく、日常的に組織に負担をかけ続けた結果、軽度の炎症が繰り返えされているからだと考えられています。

前述したように、「表層筋(アウターマッスル)」は瞬間的に大きな力を発揮するときに主に働く筋肉です。その為急性痛を起こすようなケガは多くが表層筋に起こります。そして骨格を支える「深層筋(インナーマッスル」は、座りっぱなしで長時間パソコンやスマホの操作をするといった、同じ姿勢、繰り返しの動作で日々の疲労が積み重なり、慢性的な痛みを発しています。

腰や膝に痛みが出て病院(整形外科)に行くと、画像検査の結果から骨に異常があるような病名を告げられる事が多いですが、骨や関節に問題があることはまれで、そのほとんどが画像には映らない筋肉や腱の障害、特に深層筋の障害なのです。

深層筋の機能が低下したときの症状

深層筋の主な役割は、骨格を支えて姿勢を保持すること、そして関節の微調整です。なんらかの原因で、深層筋の機能が低下した時に見られる代表的な症状として以下の3つがあります。
① 静止した姿勢を続けられない。
② 動き始めがつらい。
③ 身体がスムースに動かせない

これらは骨を支える力、関節をちょうどいい具合に調整する力を失っているからで、無理に動きを続けると体に痛みを感じます。

深層筋の機能低下は、首、肩、腰、股関節、膝などに多くみられます。これらの部位は立っている時、座っている時に頭や腕、脊椎、骨盤などを支えて姿勢を保持する為に負荷が多くかかるからです。日ごろから悪い姿勢をしている人、肥満の人、偏った動きをしている人は深層筋への負担が大きくなります。

あなたは大丈夫?深層筋の衰え度チェック

深層筋は目には見えず動きを実感することが難しいので、自分の深層筋の衰え具合を知るのは難しいです。そこで、深層筋が衰えている時に見られる現象を以下に挙げてみました。ご自身の深層筋の機能がどのくらい低下しているのかチェックしてみてください。

☑パソコンやスマホを操作するとすぐに首や肩がこる
☑首をバキバキ鳴らしたくなる
☑ついつい頬杖をついてしまう
☑ちょっとした段差でつまづく
☑ぼーっと立っている時にお腹がポッコリ突き出ている
☑地面に落ちたモノを拾うのがつらい
☑背筋を伸ばした正しい正座が出来ない
☑電車で座ると知らずに脚が開いている
☑背もたれのない椅子に座っていられない
☑美容院でのシャンプーがつらい
☑片足立ちができない
☑軽くぶつかられただけで転びそうになる
☑信号が赤に変りそうで走り出すと、脚がカクンとなる。
☑よく足をくじく
☑両脚のすき間が広がってきた
☑和式トイレがつらい
☑猫背だ
☑電車に乗るとすぐに空席を探してしまう
☑ハイヒールを履くのがつらくなってきた
☑動き始めの体が重い
☑尿のキレが悪い

深層筋を鍛えて慢性痛を防ぎましょう

現代人は座っている時間が長く、動きがパターン化しているので深層筋の機能が低下しがちだと言われています。私たち日本人もかつて日常的に行っていた、布団の上げ下ろし、床の雑巾がけ、和式便所の使用などをしなくなったので、深層筋を鍛える機会を失っています。これが国民病と言われるほどに増加している腰痛、肩こり、膝痛などの遠因になっているのかも知れません。
便利になった生活と引き換えに体を衰えさせないよう、意識して舗装していない道を歩いてみる、階段を使う、椅子の代わりにバランスボールを使うといったことを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?

深層筋が健康なら次のような体にいい事がたくさんあります。

  • 代謝が良くなる
  • 血流が良くなる
  • 姿勢が良くなる
  • 転びにくくなる
  • 疲れにくくなる
  • 筋肉がこりにくくなる
  • 身体機能が向上する
  • 精神が安定する


筋トレでムキムキボディーを作るのもいいけれど、芯の通ったぶれない体づくりの為に深層筋もぜひ鍛えてください。深層筋が本来の柔軟性を取り戻すと、痛みから解放されるだけでなく、自律神経、血液、リンパ液の流れもスムースになります。

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