こんな痛みでお悩みですか?

背中のコリで深い呼吸ができない。

背骨のキワの深い場所がズキズキする。

肩甲骨の中(裏)側が痛い。

背中がつりそうな感じがする。

ぎっくり背中をよく起こす。

その痛みは、筋膜性疼痛症候群(MPS)かも知れません。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の背中の痛み

背中は、胸郭(きょうかく)という肺や心臓などの内臓を保持する役割をもった骨が付着しています。そして呼吸運動、腕との連動、下半身とのバランスを取る役割を担っています。その為、背中には様々な痛みが現れます。

背中の痛みの原因は5つ。

1.日常的に浅く速い呼吸をしている。

2.猫背。

3.腕をよく使っている。

4.腰や股関節に問題がある。

5.内臓に問題がある。

背中の痛みの原因で最も多いのは、浅く早い呼吸による胸郭を動かす筋肉の疲労です。

ヒトは一日に約23,000回も呼吸しているそうです。もし精神的な緊張や不安で呼吸が浅く速くなると、この1.5倍は呼吸するので、その数ナント34,500回!。緊張時の呼吸は胸郭だけでなく、首の前側の筋肉も動員するので、浅く速い呼吸が習慣化している人は首コリも顕著です。

猫背の人も深い呼吸が出来ない人が多いです。それは、胸郭が凹型になっていて、肋骨の動きを制限しているから。また猫背は肩甲骨と首が前方と出ているので、首と肩を支える背中の筋肉が緊張しっぱなしで、背中の深いコリにつながっています。

呼吸は自律神経の調整に大きく影響しています。背中や首のコリがひどく、パニック障害やうつを発症する人もいる少なくないので、浅い呼吸をしている自覚がある人は注意が必要です。

肩甲骨は腕のつけ根です。なので、腕をよく使う人、特に脇を拡げて腕を使うクセのある人は関節への負担が大きく、肩関節のある肩甲骨周辺に痛みが出ます。

また、肋骨と骨盤は筋肉でつながっているので、腰の筋肉が硬いと肋骨や肩甲骨の動きも悪くなって、そこから背中に痛みが出ます。

内臓の痛みが背中に出るのは有名ですね。気管支炎、虚血性心疾患、急性膵炎、胆嚢炎、胃がん、膵臓がん、動脈瘤etc。どれも深刻な病気なので筋肉由来の痛みなのか、内臓由来の痛みなのか、しっかりと見極める必要があります。

日常生活で背中に負担がかかる動き

  • 浅く早い呼吸
  • 精神的緊張(ストレス、不安、心配事)による体の硬直
  • 悪い姿勢:猫背、巻き肩
  • 背中を丸めて腕を使う動作
  • 脇を拡げた姿勢でパソコンを操作する、重いものを持つ。
  • 暴飲暴食(動きではありませんが・・・)

病院でつけられやすい病名

ストレス、頚椎症、胸椎症、そくわん症、肋間神経痛、椎間板ヘルニア

当院の治療

背中に痛みが出ると内臓か?筋肉か?とても心配になると思います。

筋肉痛と内臓痛では痛み方に違いがあるので、以下の方法で確認してみてください。

背中を誰かに叩いてもらって骨にひびけば筋肉痛、体全体を突き抜けるような痛みがあれば内臓の病気の疑いがあります。また内臓由来の場合は発熱が見られます。

当院では通常3つの段階を経て、背中の痛みを治癒に導きます。

第1段階 痛みの除去

強い痛みを感じるトリガーポイントを、鍼(はり)で刺激で除去することで、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。

第2段階 癒着の除去

動きの違和感を生じさせる筋膜の癒着を、鍼の刺激でほぐすようにして取りのぞきます。癒着が取れることで、筋膜内を走行している動脈、静脈、感覚神経、運動神経、自律神経が解放され機能が向上します。

第3段階 筋バランスを整える

背中に痛みが出る人は、体の前後の張力バランスが崩れているのでそれを整えます。また姿勢や動きに偏りが生じていれば、体幹、上肢、下肢全体のバランスも整えます。

施術と並行して姿勢や動き、ストレッチなどの指導をします。

自分でできる背中の痛みの緩和法

  • 首をよく回す
  • 肩をよく回す
  • 背中のストレッチ(側屈やヨガの猫と犬のポーズなど)
  • 背中を温める
  • 傘の柄で指圧
  • テニスボールでマッサージ
  • 深呼吸(バランスボールがあれば、あお向けに寝て深呼吸)

ミニコラム:痛みは連鎖し記憶される

あなたは痛みを我慢していたら痛い範囲が徐々に広がってきたなと思う時がありませんか?

トリガーポイントは放置すると痛みの連鎖を引き起こすことがあります。それは痛みをキャッチした神経細胞の興奮が同じ脊髄レベルの神経だけでなく、上下の脊髄レベルの神経細胞にもその興奮を伝えるため、元々の痛みの場所から上下・左右の筋も痛みを感じてしまうからです。こうなると症状が複雑になり、元々の痛みの場所=一番負担のかかっていた筋を特定できず、痛みを長引かせてしまいます。

また、脳は「長期増強」という繰り返し入力された情報を記憶するシステムがあります。学生の時に英単語や歴史の年号を覚える為に何度も繰り返し見て、読んで、記憶したあのメカニズムです。痛みを早期に治療せず放置すると、痛みの信号が継続して脳に入力されるため、脳はその情報を忘れないように深く記憶に刻み込み定着させてしまいます。すると痛みの原因が取れても痛みの記憶だけが残り治療も難しくなります。

痛みの悪循環を生まないために、トリガーポイントを始めとする筋膜の異常は早い段階で治療する必要があります。