下肢(太もも・ふくらはぎ)の痛み

こんな痛みでお悩みですか?

お尻からふくらはぎまでジンジンしびれる。

太ももの裏側がスジ状に痛い。

太ももの外側が痛い。

ふくらはぎが重だるい、痛い。

太ももやふくらはぎが頻繁につる。

その痛みこそ、筋筋膜性疼痛症候群(きんきんまくせいとうつうしょうこうぐん)通称MPSかも知れません。

座りっぱなしによる老廃物の滞留が下肢痛を招きます

太ももの痛みは「坐骨神経痛」「腰部脊柱管狭窄症」と間違えられることが多いのですが、痛みの発信源はお尻と太ももにできたトリガーポイントです。

「坐骨神経痛」であれば日によって痛みが出たり治まったりはしません。

また「腰部脊柱管狭窄症」は下肢の麻痺、排尿・排便障害が起こります。

これらがなければ筋肉の痛み=筋筋膜性疼痛症候群です。

ふくらはぎの痛みは座りっぱなしやあまり歩かない人、逆に外回りの営業でよく歩く方に多い痛みです。

どちらもふくらはぎに筋肉に老廃物が溜まって神経を刺激している痛みです。

太ももとふくらはぎは骨盤と共に体を支え、立つ、座る、歩く、走る、踏ん張るといった多くの動きを作る役割を担っているので、これまでは労働やスポーツなど活動量の多い方に痛みが出やすい部分でした。

しかし最近では座っている時間が長い人が多いので、太ももとお尻が椅子に圧迫されつづけた結果、血流障害を起こして痛みを発症している人が増加しています。

 

MPSの痛みは、こうした「ひどいコリ」が続いたことで筋膜(きんまく)に異常が生じ、『トリガーポイント』という痛みのセンサーを刺激するスポットが発生したことで起こります。

下肢に負担がかかる要素

普段の生活で、下肢痛につながる要素をまとめてみました。

思い当たるふしがあるのではないでしょうか?

●踏ん張る:荷物の運搬、介護
●踏ん張って急に方向転換するスポーツ:テニス、スキーなど
●肥満
●O 脚
●座っている時間が長い
●立っている時間が長い
●立ったり座ったりの反復動作が多い
●座っている時間が長い
●立っている時間が長い
●立ったり座ったりの反復動作
●長時間自転車に乗る
●お尻の筋力低下
●太ももの筋力低下
●ふくらはぎの筋力低下
●外反母趾、内反小趾、寝指

病院でつけられやすい病名

坐骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症

当院の治療(動画あり)

通常3つの段階を経て治癒に導きます。

第1段階 痛みの除去

つよい痛みを感じている筋肉のトリガーポイント(活性化トリガー)を鍼(はり)で刺激することで、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。

第2段階 癒着の除去

筋膜の癒着を鍼の刺激で、溶かすようにほぐすようにして取りのぞきます。癒着が取れることで、筋膜内を走行している動脈、静脈、感覚神経、運動神経、自律神経が解放され機能が向上します。

第3段階 筋バランスを整える

姿勢や動きに偏りが生じていれば、体幹、上肢、下肢全体のバランスを整えます。

施術と並行して姿勢や動き、ストレッチなどの指導をします。

当院での改善例

主訴:太ももからお尻の痛み(70代・男性・会社経営)

来院までの経緯:8か月前から脚に痛みがある。お尻から太もも、ふくらはぎまでの全部が痛い。特に階段を上る時に太ももの裏に痛みが走る。整形外科に通っているがいまだ改善しない。病院では脊椎狭窄症と診断されていて、1か月後に手術をする予定になっている。手術はするつもりだが鍼をしてみたらどうだろうと思って来た。

治療:以前に首と肩の痛みで通院しておられた方です。ゴルフが趣味で首と肩もゴルフで痛められていました。週に1度くらいはゴルフをされるのですが、プレイ後の体のケアをほとんどやっておられなかったので筋疲労がたまり痛みになっていました。この方はプレイ後のケアはされないのですが、筋トレがお好きで70代とは思えないほどしっかりとした体つきをされています。

今回のお話を伺ってすぐに「原因はゴルフでの筋疲労だな」とは思いました。下肢痛を訴えられる方は筋疲労か筋力低下のどちらかが多いのですが、この方には筋力低下はないはずです。また医者がいうように脊柱管狭窄症であれば下肢の麻痺や排尿障害が見られますが、そういう症状は全くなく、日によって痛みが出たり出なかったりするというのは明らかに筋肉の症状です。

触診するとやはりお尻から太ももがガチガチでした。特にハムストリングが硬く、触れると圧痛点(トリガーポイント)がいくつもありました。治療の前に今回の痛みは脊柱管狭窄症ではなく筋疲労なので手術はされない方がいいとお話をしましたが、お医者さんが必要だと言っているから・・・と信じてもらえない雰囲気でした。

治療は太もものトリガーポイントを取りのぞき、硬くなっている中殿筋、小殿筋、ふくらはぎをゆるめる施術を行いました。治療後に小さな台を使って階段を上る動作をしていただいたところ、痛みはないということだったので様子を見ていただくようにしました。1週間後に再度来院され、1回目の来院時は痛み止めを飲んでいたので効果が定かではなかった、今も痛みは多少あると仰ったので、前回と同じ施術をしました。治療後に再び小さな台を使って階段を上る動作をしてもらうと「あれっ、痛くない。大丈夫だ」と驚いておられました。「手術は考えてくださいね」と言うと、少しバツが悪そうな顔をされていました。

ミニコラム:痛みは連鎖し記憶される

あなたは痛みを我慢していたら痛い範囲が徐々に広がってきたなと思う時がありませんか?

トリガーポイントは放置すると痛みの連鎖を引き起こすことがあります。それは痛みをキャッチした神経細胞の興奮が同じ脊髄レベルの神経だけでなく、上下の脊髄レベルの神経細胞にもその興奮を伝えるため、元々の痛みの場所から上下・左右の筋も痛みを感じてしまうからです。こうなると症状が複雑になり、元々の痛みの場所=一番負担のかかっていた筋を特定できず、痛みを長引かせてしまいます。

また、脳は「長期増強」という繰り返し入力された情報を記憶するシステムがあります。学生の時に英単語や歴史の年号を覚える為に何度も繰り返し見て、読んで、記憶したあのメカニズムです。痛みを早期に治療せず放置すると、痛みの信号が継続して脳に入力されるため、脳はその情報を忘れないように深く記憶に刻み込み定着させてしまいます。すると痛みの原因が取れても痛みの記憶だけが残り治療も難しくなります。

痛みの悪循環を生まないためにトリガーポイントは早い段階で治療する必要があります。