首の痛み

こんな痛みでお悩みですか?

首の痛みで夜も眠れない。

首の前側がパンパンに張って痛い。

振り向くと首から肩にかけて痛みが走る。

頭を後ろに倒すと首の後ろから背中が痛い。

頭と首の境目が詰まっている感じで痛い。

その痛みは、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)かも知れません。

首コリは放置してはいけない危険なコリ

頚性神経筋症候群という病名を聞いたことはありますか?

これは首のコリが原因で、頭痛やめまい、不定愁訴(慢性疲労感、動悸、微熱、体がだるい、やる気が出ない、不眠、うつ状態、血圧不安定)を症状とする状態のことです。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の首にフォーカスしたものと思っていただければいいです。

首には自律神経のブレーキ役である、副交感神経が密集しています。副交感神経は生体維持に不可欠な、呼吸、体温、血流などをコントロールする重要な神経なので、うまく働かなくなると全身に様々な症状が次々と現れ、日常生活に支障をきたすようになってしまいます。

また、首は頭部と体をつなぐ、血管と神経の通り道でもあるので、首のコリは頭部器官(眼、鼻、口、耳)、脳の機能にも影響を及ぼします。

首コリを起こす原因は様々です。

「猫背」に代表される悪い姿勢(頭が 2.5 ㎝前に出るごとに首にかかる負担は 4kg 増すと言われています)。スマホやパソコン操作で下を向き続ける「同じ姿勢」現代人に多い肩が前に巻いたような状態になっている「巻き肩」。ストレスや習慣による「食いしばり」。首と筋膜でつながっている「腕の疲労」etc。

たかがコリとあなどるなかれ。首コリは他の場所とは違い、コリがひどくなった時の影響は甚大で、改善はとても難しくなります。

 

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の痛みは、こうした「コリ」が長く続いたことで、筋膜の癒着やトリガーポイントが発生して起こります

日常生活で首に負担がかかる動き

  • 肩関節を前方に寄せる:猫背、巻き肩
  • 顔を下に向けたままの姿勢:うつむきでの作業、赤ちゃんの授乳
  • 顔を前方に突き出した姿勢:モニターに顔を近づけてパソコン操作
  • 首を左右に反復して動かす:デュアルディスプレイでの仕事、検品作業
  • 顔を左右どちらかに向けたままの姿勢:うつぶせ寝、PCモニターが正面にない
  • 顎に強い力がかかる:片方だけで咀嚼するクセ、食いしばりグセ
  • 頭を固定して眼球を頻繁に動かす:文字校正、パソコン操作、ゲーム操作
  • 歯を食いしばって体幹に強い力を加える:重い荷物を背中に背負う、筋トレ

病院でつけられやすい病名

頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、胸郭出口症候群、頚椎捻挫など

当院の治療(動画あり)

首は小さくて細い筋肉が何層にも重なって、その間を重要な血管や神経が通っています。

その為、マッサージや指圧などの指で行う施術は患部をピンポイントでとらえられず、押す刺激が強すぎると神経を傷めてしまう可能性があります。また、ある種のカイロプラクティックで行われる首の骨を強い力で動かす施術は、施術者が熟練していないととても危険ですので、受ける際は注意が必要です。

私個人は首の治療は鍼が最適だと思っています。

通常3つの段階を経て治癒に導きます。

第1段階 痛みの除去

つよい痛みを感じている筋肉のトリガーポイント(活性化トリガー)を鍼(はり)で刺激することで、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。

第2段階 癒着の除去

動きの違和感を生じさせている筋膜の癒着を、鍼の刺激でほぐすようにして取りのぞきます。癒着が取れることで、筋膜内を走行している動脈、静脈、感覚神経、運動神経、自律神経が解放され機能が向上します。

第3段階 筋バランスを整える

姿勢や動きに偏りが生じていれば、体幹、上肢、下肢全体のバランスを整えます。

施術と並行して姿勢や動き、ストレッチなどの指導をします。

自分でできる首の痛みの緩和法

  • 首を温める(入浴、温蒸気サポーターなど)
  • 首の乾布摩擦(やわらかいタオルを首にかけ、背中を洗うように刺激する)
  • 首のストレッチ(自重、ヨガ)
  • 肩のストレッチ
  • 首をよく回す
  • 肩をよく回す
  • 頭と首のつけ根を指圧(うなじ中央のくぼんだ部分を親指で押す)

ミニコラム:痛みは連鎖し記憶される

あなたは痛みを我慢していたら痛い範囲が徐々に広がってきたなと思う時がありませんか?

トリガーポイントは放置すると痛みの連鎖を引き起こすことがあります。それは痛みをキャッチした神経細胞の興奮が同じ脊髄レベルの神経だけでなく、上下の脊髄レベルの神経細胞にもその興奮を伝えるため、元々の痛みの場所から上下・左右の筋も痛みを感じてしまうからです。こうなると症状が複雑になり、元々の痛みの場所=一番負担のかかっていた筋を特定できず、痛みを長引かせてしまいます。

また、脳は「長期増強」という繰り返し入力された情報を記憶するシステムがあります。学生の時に英単語や歴史の年号を覚える為に何度も繰り返し見て、読んで、記憶したあのメカニズムです。痛みを早期に治療せず放置すると、痛みの信号が継続して脳に入力されるため、脳はその情報を忘れないように深く記憶に刻み込み定着させてしまいます。すると痛みの原因が取れても痛みの記憶だけが残り治療も難しくなります。

痛みの悪循環を生まないためにトリガーポイントは早い段階で治療する必要があります。