☑肩がじっとしていてもズキズキ痛い。

☑上着を着る時に肩がズキッと痛い。

☑肩が痛くてブラジャーがつけられない。

☑肩から腕がしびれる。

☑振り向くと肩に痛みが走る。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の肩痛

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の痛みは、「ひどいコリ」が続いたことで筋膜に異常が生じ、『トリガーポイント』という痛みのセンサーを刺激するスポットが発生したことで起こっています。

トリガーポイントが発生する原因

トリガーポイントは体に加えられた外力(荷重・重力)により、過度に負担のかかった筋肉に深刻な血流障害が起き、組織の修復が阻害されることによって発生します。

一過性の強い外力:交通事故、スポーツ傷害、転倒、打撲、ムチウチ、寝違え、手術など。

継続的な外力:生活習慣(姿勢のクセ、動き方のクセ)、労働、スポーツ、骨格の非対称性、ストレスによる体の緊張など。

筋力の低下は外力に対応する力が弱くなっているので、骨を支える筋肉への負担が大きくなります。

肩痛を引き起こす原因

肩は腕のつけ根で腕と体幹(胴体)をつなぐ場所です。腕は意外に重くて片腕約4kgあります。この重い腕を重力に逆らって支えながら、ヒトは一日中腕を使って活動するので必然的に肩はこります。

肩関節はけん玉の玉のような形をした上腕骨(二の腕)の骨頭が、肩甲骨のくぼみにはまり四方に動く構造です。そのため肩甲骨が正しい位置にないと腕にかかる重力が大きくなり肩への負担が増します。

また指先や手を使って行う作業では肩をしっかり固定しておく必要があるので、そのような作業時間が長い人も肩への負担が大きくなります。

【肩に負担がかかる要素】

  • 猫背
  • 巻き肩
  • 細身でなで肩の体型
  • 投げる動作を頻繁にする
  • 打つ動作を頻繁にする
  • 引っ張る動作を頻繁にする
  • 手指や腕をよく使う作業や労働
  • 荷物の運搬
  • 荷物の上げ下げを行う反復動作
  • 腕を上に伸ばして行う作業:植木の剪定、壁や天井にペンキを塗る
  • 肩にかけたカバンを手で支える
  • 長時間のパソコン操作
  • 長時間のスマホ操作
  • 長時間荷物を抱える
  • 長時間赤ちゃんを抱き続ける

間違えられる病気

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)、肩蜂下インピンジメント症候群、腱板断裂

当院の治療

通常3つの段階を経て治癒に導きます。

第1段階 痛みの除去つよい痛みを感じている筋肉のトリガーポイント(活性化トリガー)を鍼で刺激することで、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。

第2段階 癒着の除:活性化トリガーに関連する筋膜の癒着(潜在化トリガー)を鍼の刺激で、溶かすようにほぐすようにして取りのぞきます。

第3段階 筋バランスを整える:姿勢や動きに偏りが生じていれば、体幹、上肢、下肢全体のバランスを整えます。施術と並行して姿勢や動きの指導、ストレッチや運動の指導をします。

五十肩は「拘縮期」に入っていれば治療が可能です。

当院での改善例

主訴:肩の痛み(50代・女性・会社経営)

来院までの経緯:ランニング時の腕の振り方が悪かったのか、肩の痛みで整形外科を受診したところ右肩腱板損傷と診断を受ける。半年ほど整形外科で治療しやや改善。3か月後に今度は肩から首に痛みが出る。頚椎症と診断され半年間整形外科で治療。それ以降五十肩らしき症状が出始め改善しないまま現在に至る。アキュスコープ、関節包内矯正などの治療を受けるが悪化、痛みの範囲が広がってきた。

治療:初診時に痛みで一番困るのは何ですか?と伺ったところ「ブラジャーがつけられない」「上着の脱ぎ着がつらい」ということでした。これは五十肩特有の悩みで、検査でもシャンプーをする動作と後ろに手を回す動作に支障がありました。触診では左の二の腕から肩、首、肩甲骨周辺がガチガチに固くなっていました。特に首と肩が交差する背骨のキワと肩甲骨上のコリがひどく、まさに五十肩を英語で言ったところの「フローズンショルダー((凍結肩))」そのものでした。

五十肩は中年になると誰にでも発症するものではなく、この方のように以前に肩を痛めたことがある方や腕を酷使している、肩こりがある方に多くみられます。

治療は肩関節を中心に、二の腕、胸筋、肩甲骨周辺のトリガーポイントの除去と癒着の解消を行いました。一週間に1度の通院で、3回目に痛みが劇的に改善し、5回目にはブラジャーをつけるなどの日常生活での支障はなくなりました。合計10回の通院で肩の痛みが完全になくなり、手を上にあげることや後ろ手を組むといった動作も問題なく出来るようになりました。

ミニコラム:痛みは連鎖し記憶される

あなたは痛みを我慢していたら痛い範囲が徐々に広がってきたなと思う時がありませんか?

トリガーポイントは放置すると痛みの連鎖を引き起こすことがあります。それは痛みをキャッチした神経細胞の興奮が同じ脊髄レベルの神経だけでなく、上下の脊髄レベルの神経細胞にもその興奮を伝えるため、元々の痛みの場所から上下・左右の筋も痛みを感じてしまうからです。こうなると症状が複雑になり、元々の痛みの場所=一番負担のかかっていた筋を特定できず、痛みを長引かせてしまいます。

また、脳は「長期増強」という繰り返し入力された情報を記憶するシステムがあります。学生の時に英単語や歴史の年号を覚える為に何度も繰り返し見て、読んで、記憶したあのメカニズムです。痛みを早期に治療せず放置すると、痛みの信号が継続して脳に入力されるため、脳はその情報を忘れないように深く記憶に刻み込み定着させてしまいます。すると痛みの原因が取れても痛みの記憶だけが残り治療も難しくなります。

痛みの悪循環を生まないためにトリガーポイントは早い段階で治療する必要があります。

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