☑アゴが痛い。

☑口が開けづらい。

☑アゴが痛くて固いものを噛めない。

☑アゴの下(のどの辺り)に異物感を感じる。

☑アゴから側頭部にかけて強い痛みがある。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の顎関節痛

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の痛みは、「ひどいコリ」が続いたことで筋膜に異常が生じ、『トリガーポイント』という痛みのセンサーを刺激するスポットが発生したことで起こっています。

トリガーポイントが発生する原因

トリガーポイントは体に加えられた外力(荷重・重力)により、過度に負担のかかった筋肉に深刻な血流障害が起き、組織の修復が阻害されることによって発生します。

一過性の強い外力:交通事故、スポーツ傷害、転倒、打撲、ムチウチ、寝違え、手術など。

継続的な外力:生活習慣(姿勢のクセ、動き方のクセ)、労働、スポーツ、骨格の非対称性、ストレスによる体の緊張など。

筋力の低下は外力に対応する力が弱くなっているので、骨を支える筋肉への負担が大きくなります。

顎関節痛が起こる要因

顎関節痛の多くは「関節円板のズレ」か「咀嚼筋の疲労」で生じます。

関節円板のずれはヘルニアと同じで、大きな力が関節にかかり続けたことで起こりますが、関節周辺の筋肉をゆるめればもとあった場所に戻っていきます。

「咀嚼筋の疲労」は「食習慣」と「食いしばり」です。固い食べ物を好んで食べる人は咀嚼筋が当然疲労しますが、柔らかい食べ物しか食べない人は筋力がないことによって咀嚼筋が疲労しています。

顎関節にとって一番負担が大きいのが「食いしばり」です。「食いしばり」は顎関節の痛みだけでなく、頭痛、耳鳴り、首肩こりなどを引き起こすことがあります。反対に首肩こりがつらくて食いしばっている人もいます。

【顎関節に負担がかかる要素】

  • 日中や睡眠時のくいしばり
  • 歯ぎしり
  • かみ合わせ
  • 片側だけで噛む
  • うつぶせ寝が多い
  • 頬杖をつく
  • 精神的緊張
  • 柔らかい食べ物しか食べない
  • 固い食べ物を好んで食べる
  • 踏ん張ることが必要なスポーツや労働
  • 重い荷物の上げ下げなどの反復動作
  • 首こり
  • 肩こり

当院の治療

通常3つの段階を経て治癒に導きます。

第1段階 痛みの除去つよい痛みを感じている筋肉のトリガーポイント(活性化トリガー)を鍼で刺激することで、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。

第2段階 癒着の除:活性化トリガーに関連する筋膜の癒着(潜在化トリガー)を鍼の刺激で、溶かすようにほぐすようにして取りのぞきます。

第3段階 筋バランスを整える:姿勢や動きに偏りが生じていれば、体幹、上肢、下肢全体のバランスを整えます。施術と並行して姿勢や動きの指導、ストレッチや運動の指導をします。

食いしばりのある方は上記の治療に加え「食いしばりグセ」を止める取り組みが必要です。当院では舌の機能低下が食いしばりにつながっていると考えているので、舌筋のマッサージやトレーニングを指導しています。

当院での改善例

主訴:顎関節の痛み、睡眠障害、頭痛(40代・女性・会社員)

来院までの経緯:4か月くらい前から左耳がピリピリする感じがあり、その後から左の顎関節周辺が痛みだす。顎の痛みと同時期に睡眠障害が始まり1,2時間おきに目が覚めるようになった。口を動かすと顎のポジションが変わるような感じ。顎の裏が痛いときもあり片頭痛も併せて起こる。眠っている間に食いしばるクセがある。一週間前から顎関節の痛みと顎の違和感がひどくなり、カイロプラクティックと鍼治療を行ったがあまり改善が見られず、今朝は口を開けると顎に激痛が走り、食事がとれなくなったので慌ててネット検索し来た、とのこと。

治療:ご来院時は口がほとんど開かない状態でした。触診をすると左の二の腕から肩、首の前側、顎、耳、側頭部にかけて広い範囲で筋膜の癒着が見られました。特に顎の下から前側の首の癒着が顕著で、ひどく食いしばりをしているのが解ります。二の腕と肩の癒着が気になったので「スマホを左手で持って頻繁に使用していませんか?」と伺ったところ、そのとおりだとのお答えでした。治療は痛みのある顎関節を中心に、側頭部から顎、首、肩、腕と癒着のある一帯をざっと施術しました。

施術後口を開けてもらうと大きく開けることができました。開ける時の痛みが少し残っているのと、顎関節周辺のコリ、顎から首の癒着がひどいため、通院をしていただくことになりました。現在2回目の治療を終えられ、顎の動きが以前より良くなり頭痛、睡眠障害も軽減しています。

ミニコラム:痛みは連鎖し記憶される

あなたは痛みを我慢していたら痛い範囲が徐々に広がってきたなと思う時がありませんか?

トリガーポイントは放置すると痛みの連鎖を引き起こすことがあります。それは痛みをキャッチした神経細胞の興奮が同じ脊髄レベルの神経だけでなく、上下の脊髄レベルの神経細胞にもその興奮を伝えるため、元々の痛みの場所から上下・左右の筋も痛みを感じてしまうからです。こうなると症状が複雑になり、元々の痛みの場所=一番負担のかかっていた筋を特定できず、痛みを長引かせてしまいます。

また、脳は「長期増強」という繰り返し入力された情報を記憶するシステムがあります。学生の時に英単語や歴史の年号を覚える為に何度も繰り返し見て、読んで、記憶したあのメカニズムです。痛みを早期に治療せず放置すると、痛みの信号が継続して脳に入力されるため、脳はその情報を忘れないように深く記憶に刻み込み定着させてしまいます。すると痛みの原因が取れても痛みの記憶だけが残り治療も難しくなります。

痛みの悪循環を生まないためにトリガーポイントは早い段階で治療する必要があります。

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