首痛頚椎症、頚椎ヘルニア

首こりは放置してはいけない危険なこり

首は約5kgもある重い頭を支え、脳や頭部器官(目、耳、鼻、口)へ酸素と栄養を届ける血管と、体の情報を脳に伝え、脳からの指令を体に送る神経の通り道です。首は生命活動においてとても重要な役割を担っているにも関わらず、その構造は7つの骨(頸椎) の周辺を細く小さな筋肉が重なっただけの脆弱なものです。その為、首は少しの刺激で損傷しやすく、障害した時の影響が深刻で全身に及ぶことから「人体の急所」と言われています。

頚椎症、頚椎ヘルニア、頚椎脊柱管狭窄症と病院で診断名がつくものから、首を動かした時の痛み、首と頭の境目のつまり感、手や腕のしびれといった症状は、特定の筋肉を酷使したことによる『首こり』から始まります。首こりが慢性化すると、収縮して硬くなった筋肉が首の可動域をせばめるだけでなく、首とつながる肩・腕、胸、アゴの動きまで制限しはじめます。 また、筋肉の中を走行している血管を圧迫する為、脳や目、鼻、口、耳といった頭部にある器官の機能低下を招きます。眼精疲労、頭痛、鼻炎、耳鳴り、顎関節症などは首こりとは全く関係のない症状のように思えますが、首こりの影響を大きく受けています。首こりが起こす症状で特に注意が必要なのは自律神経の失調です。自律神経は生命の維持活動を担うとても重要な神経で、首には自律神経のブレーキ役である副交感神経が密集しています。首こりによってこの神経が誤作動を起こすと、体は暴走を始め、胃腸障害、睡眠障害、排泄障害、精神障害(うつ、パニック障害)など、広い範囲に深刻な影響を及ぼします。

首は繊細な構造と重要な役割をもった部分であるため、その施術には高い技術が必要です。首を指でグイグイ押したり、引っ張ったり、ボキボキならすのは痛いだけでなく症状をさらに悪化させる危険性があります。また首は危険だからといって、皮膚の表面を刺激する浅い鍼や電気を通すだけの施術では長年放置されていた頑固なコリの改善は望めません。当院はこれまでに延べ5000人の首の痛みに悩む人を改善に導いてきました。安全で効果の高い施術には自信があります。是非当院の鍼をお試しください。

原因

運動器(身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称)に生じる痛みの多くは体にかかった外力(荷重)による組織の損傷が原因です。外力には事故や転倒といった一過性の大きな外力と、不適切な体位や単純で反復する作業のような継続的な外力とがあります。一過性の外力による痛みは「急性痛」で、これは組織に激しい損傷が起きたことによる《炎症の痛み》です。炎症は損傷を受けた組織を防御し修復する過程なので、適切な治療を行い傷が治れば痛みも自然に消えていきます。この一過性の外力による損傷が治癒しているにも関わらず続いている(通常3カ月~6か月)痛みや、明らかな組織の損傷がないのに痛い状態を「慢性痛」といいます。慢性痛の多くは継続的に体にかかる外力で、筋の緊張状態が続き、硬くなった筋肉に血管が圧迫されて起こる《虚血(局所の貧血)の痛み》です。

一過性の外力(荷重):交通事故、スポーツ傷害、転倒、打撲、ムチウチ、寝違え、手術など

継続的な外力(荷重):悪い姿勢、長時間下を向き続ける姿勢、長時間腕や手を使う作業、かみ合わせ、喰いしばり、歯の矯正、重い荷物を持つ、片側だけで荷物を持つ、過度な筋トレ、ストレスにより体の緊張など

虚血が痛みを発生させる流れはこうです。

継続的な外力(荷重)→筋の中にある筋紡錘(きんぼうすい・筋の伸縮状態を感知する受容器)が興奮→筋緊張の高まり(異常収縮)→筋内圧が上昇→筋膜にかかる圧も上昇→血管の圧迫→血流が低下(虚血)→低酸素によるエネルギー危機→発痛物質の産生・停滞→発痛物質が自由神経終末(痛覚・触覚・温度などの刺激を受容し脳に伝える神経線維の末端)を刺激→痛みの発生

筋肉にとって一番負担が大きいのは静的収縮という関節の動きを伴わない収縮で、腕相撲をしている時の腕の筋肉がそれです。上記の継続的な外力で上げた例はすべて筋肉が静的収縮状態になっている為、筋の緊張状態が続くことによる虚血=酸欠(筋肉のエネルギー危機)を警告する目的で痛みを発しています。

適応症状 

頚椎症。頚椎(首)ヘルニア。頚椎脊柱管狭窄症。頸椎手術後の後遺症。ムチ打ちの後遺症。ジストニア。首の痛み。首こり。首と頭の境目のつまり感。首が動かない。首が意思に反して動く、首の前側がパンパンに張るなど。

首痛に不随する症状: 緊張型頭痛。めまい。手や腕のしびれ。眼精疲労。耳鳴り。肩こり。背中のこり。自律神経の乱れ(胃腸障害、睡眠障害、気分障害)など。

施術

通常3つの段階を経て治癒に導きます。

第1段階 痛みを消失させる施術:痛みの出ている筋肉のトリガーポイントを狙い、筋肉の緊張をゆるめ血流を改善させることで痛みを取りのぞきます。

第2段階 痛みの根本原因を除去する施術:通常痛みを感じている筋肉は根本原因ではありません。ヒトは動き(活動)を通して体を傷めるので、その人の日常の姿勢、動作のクセから痛みが出た場所に負担をかけている部位を特定し施術をします。これにより筋肉の偏った緊張を取り、痛みが出ている筋肉と連動する筋肉(腕、肩甲骨、背中の上部、胸部、頭部、顔など)との動きを整えます。

第3段階 体全体のバランスを整え再発を予防する施術:姿勢や動きに偏りが生じないよう、体幹、上肢、下肢全体のバランスを整えます。施術と並行して、姿勢や動きの指導、ストレッチや運動の提案をします。

施術する代表的な筋群

名称:後頭下筋群
大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋からなる筋群。頭を後ろに倒す、回す動作に作用する。後頭下筋群のコリは頭痛、めまい、眼精疲労を起こす原因となります。

名称:胸鎖乳突筋
頭を傾ける、頭を回転させる、頭を後に倒す、頭が固定されている場合、呼吸(吸息)を助ける作用。自律神経の乱れが出る場所でもあり、ここのコリが自律神経に影響を与えます。

名称:斜角筋群
前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋からなる筋群。吸気時に肋骨を挙上する、片側の収縮で頚椎を収縮した方に曲げる、両側の収縮で頸を前に倒す作用。胸式呼吸に大きく関与しています。

名称:頭板状筋
片側の収縮で頭部を収縮した方に曲げる、回旋させる。両側の収縮で頚椎を伸ばす、頭部を後に倒す作用、頚板状筋と共に頭と上体を安定させる働きを担っています。

ヒューマン・アナトミー・アトラス 画像の使用 @visiblebodyに感謝します。