施術方針

当院は、西洋医学の「解剖学」と「生理学」を基礎にしながら、東洋医学的な「病態(患者さんの自覚症状や心身に現れる症状)」にも考慮した施術を行っています。

ヒトの体は構造的には同じでも、心のあり方、動きのクセ、姿勢のクセ、生活環境や生活習慣によって体の機能には様々な違いが現れます。そんな一人一人の違いを、症状をとらえる上での大切な視点にして、その方にあった施術とセルフケアの指導を提供しています。

施術の特徴

体を部分ではなく筋膜のつながりでとらえています

当院では体の痛みや体調不良を部分的な障害ではなく、全身を覆う筋膜(筋肉)の張力のひずみと考えます。

筋膜は個々の筋肉を覆っていると同時に、ヒトが効率的に動く為に身体の様々な部分でつながり、いくつかのラインになっています。そして筋膜は、すべての器官,神経、内臓などを覆って連結している人体の張力ネットワークです。

この筋膜の張力バランスが良ければ、姿勢や動作が安定するので、どこかの部位に過剰な負担がかかることはなく、血液、神経(感覚神経、運動神経、自律神経)、リンパ液の流れもスムースになります。

当院では、部分に生じている症状だけにとらわれず、体全体を働かせる機能と、快適に動く為の骨格バランスを整えることを目指しています。

「触れる」というアナログな情報収集にこだわっています

東洋医学と西洋医学の最大の違いは「触れること」にあります。

東洋医学では施術者の手の感覚を頼りに、皮膚の温度や張り、筋肉や内臓の緊張状態などで「今の体の状態を把握します」。

近年、筋膜の異常を探す超音波エコーや測定用マットを用い筋肉の状態をグラフ化する技術も進歩していますが、複雑に重なり交差する筋肉の状態を確認し、異常を見つけるには、実際にたくさんの人の身体に触れて獲得した「鋭敏な手の感覚」が一番だと思っています。

当院には、検査機器ではとらえられない筋肉の異常、自律神経の影響による体の変化を感知できる手の技術があります。

はりを筋肉の内視鏡のように使うオリジナルな施術をしています

当院が行っている『深層筋鍼法(しんそうきんしんぽう)』というはり治療は、私のはりの先生である角谷敏宣先生が考案したオリジナルの技術です。

『深層筋鍼法』の特徴

①繊細な日本の鍼を使用するため、身体への負担が少い

一般的に深層筋をターゲットにしたはり治療は太くて長い中国式の針を用い、筋肉にぐっと押し込むように刺すため、刺激が強く体への負担も大きくなります。

『深層筋鍼法』は日本式の細い鍼(直径 0.16~0.25 ㎜。中国針は直径 0.3~0.45 ㎜)を用い、少しずつ深部に鍼を進めていく体に負担の少ない施術で高い効果をあげることが可能です。

②はりを刺しっぱなしにせず、コリ、癒着を溶かして解消

当院では多くの鍼灸院が行っている、はりを何本も刺した後に一定時間放置したり、刺した鍼に電気を通す施術は行いません。なぜならひどいコリとなる頑固な筋膜の癒着は鍼を刺しただけでは取りのぞけないからです。

硬くなった患部に根気強くはりの刺激を与えつづけ、組織の癒着をはりでマッサージするようにほぐしながら溶かして解消します。

③はり治療独特の反射をおこし、体を瞬時に変化させる

『深層筋鍼法』では、はりの刺激で筋膜の異常が解消される時に「局所単収縮」というピクっと筋肉が動く現象や「ひびき※」という鍼治療独特の感覚があります。これらの反応が得られると筋肉は瞬時に柔軟性を取り戻します。

「ひびき」は“痛い”という人も〝気持ちいい”という人もいて、感じ方は人それぞれです。いずれにせよ注射のように鋭く強烈な痛みはありませんのでご安心ください。

はりのひびきとは?
鍼の刺激によって体の深部にズーンとした感じが起こる鍼治療独特の感覚。皮膚や筋、靱帯、骨膜や関節包などに広がっている神経や受容器が刺激されて起こる。この刺激により患部の感覚神経⇔運動神経が活性化され、筋肉がゆるむと考えられています。

「深層筋鍼法」の創始者角谷敏宣先生からメッセージをいただきました

姜先生は私の「深層筋鍼法」を求めて、なおし家鍼灸院で2年間スタッフとして臨床を重ね、その技法をしっかり身につけてくれました。その後独立され、「深層筋鍼法」を使って運動器疼痛を専門に多くの患者さんを施術してこられた実力のある先生です。

「深層筋鍼法」は、IT社会が作り出したパソコン、スマホ病など現代病に適応でき、また筋肉、腱が原因となっている五十肩や坐骨神経痛などの慢性病を改善し、パニック障害、自律神経失調などの現代の心身疾患にも効果のある鍼法です。なぜなら、1本の鍼を内視鏡のように使い、血流と神経伝達を阻害している深部のコリを溶かすことができるからです。

そのような鍼法を姜先生は身につけ発展させて、より効果のある施術法を行っておられます。
しかも姜先生は私と同じ誕生日(1月30日)の水瓶座!気さくで親しみやすいお人柄です。自信を持って姜先生をご推薦いたします。
    
なおし家鍼灸院 院長 角谷敏宜