TREATMENT施術法

早期の症状改善と再発防止に向けて、つぎの4つを柱にした施術を行っています。

  1. 丁寧なカウンセリングと検査・触診で根本原因を探ります。

  2. 東洋医学と西洋医学の知識をもとに症状を広い視点でとらえます。

  3. 『深層筋トリガーポイント鍼療法』という独自の技術で治療します。

  4. その方にあったセルフケアの指導を行い再発を防ぎます。

1.丁寧なカウンセリングと検査・触診で根本原因を探ります。

当院では初回のカウンセリングを丁寧に行います。現在の体の状態、症状が出た経緯、生活習慣、既往歴、症状があることで困っている事、不安な事などをしっかりとお聞きします。同時に、普段の姿勢や動きを見させていただきます。それは、慢性痛の多くがこれまでの体の使い方、動きのクセ、生活習慣から積み上げてきた結果だからです。この他にも関節の可動域や触診を行い、今の症状が出るにいたった根本原因を探ります。根本原因が解ることで施術の方向性が定まり、姿勢や動き方、セルフケアの指導が的確になるので症状の早期改善と再発防止につながります。

2.東洋医学と西洋医学の知識をもとに症状を広い視点でとらえます。

当院では症状を広い視点でとらえる為に、生理学、運動生理学、解剖学、機能解剖学、東洋医学の腹診(腹部の触診)、経絡(特定の内臓と機能的に連動しているエネルギーの連絡路)、経筋(経絡の走行部位の筋肉)の知識をもちいて施術にあたっています。これは双方の視点をもつことで患者様の体の状態をより深く理解したいと考えているからです。慢性痛の原因は運動機能、生理機能(内臓や免疫)、心理機能が関係しています。症状も痛み以外に睡眠障害や食欲低下など自律神経の症状も付随してみられます。その為、患者様の訴える症状が何に由来するものなのか、痛みを増幅する要因はないか、などを様々な角度から考え病態の把握に努めています。

3.『深層筋トリガーポイント鍼療法』という独自の技術で治療します。

当院の『深層筋トリガーポイント鍼療法』は、慢性痛やしびれの元となっている深層筋にできたトリガーポイントにアプローチし、つらい症状を改善できる独自の技術です。

『深層筋トリガーポイント鍼療法』の特徴
  1. 繊細な日本の鍼を使った深部の施術
  2. 鍼が体に入る時の痛みがない
  3. 深層にある筋・腱・靭帯を施術できる
  4. 筋膜と筋膜、筋膜と骨膜の癒着を取れる
  5. 鍼を刺しっぱなしにしない手間をかける手法
  1. 繊細な日本の鍼を使った深部の施術

一般的に深層筋をターゲットにした鍼治療は刺激が強く体への負担が大きいものです。それは太くて長い中国式の針を用い、筋肉に押し込むように刺す中国由来の治療法が多いからです。当院では日本式の細い鍼(直径0.14~0.25㎜。注射針の太さは直径0.7~0.9㎜)を用い、慎重に深部へと鍼を進める施術を行っています。現在日本の鍼灸学校では、日本式の鍼を使って体に深く刺す技術は教えていない為、深部組織の治療は特別な訓練を受けたものにしかできません。私は鍼灸学校を卒業後、師について体の深部組織(筋、腱、靭帯)の施術を2年間学んだのち多くの臨床経験を積んできました。そして、他では絶対にマネをすることが出来ない、安心安全で効果の高い施術法=『深層筋トリガーポイント鍼療法』を確立しました。繊細な鍼で最大限の効果を出すことは、患者様にとって体への負担が少ない最良の方法です。特に脳と体をつなぐ神経、血管の通り道である首の施術には高い効果を発揮します。

2.鍼が体に入る時の痛みがない

一般に患者様が〝鍼が痛い“と感じられるのは、鍼を刺された瞬間だと思います。東洋医学では鍼を体に刺すことを「切皮(せっぴ)」と言い、この時に感じる痛みを「切皮痛(せっぴつう)」と言います。この切皮痛は鍼の治療時に必ずある痛みではなく、施術者の経験不足と訓練不足によって生じます。不快な痛みを感じる施術は、交感神経を優位にし、体がゆるむどころか緊張でさらに固まってしまいます。たまに〝痛いほうが鍼が効いている”という鍼灸師がいますが私は賛成できません。当院の『深層筋トリガーポイント鍼療法』には切皮痛はありません。患者様からは「いつ刺したんですか?」と聞かれるほどです。鍼が初めてでちょっと不安という方や、以前に鍼をしたけど痛くて嫌だったという方にも安心して受けていただけます。

3.深層にある筋・腱・靭帯を施術できる

慢性痛を発しているのは骨格を支え、関節を動かす深層筋です。筋肉には、体の表面にあって「力を発揮する筋肉=表層筋(アウターマッスル、ローカル筋)」と、骨の近くにある「支える筋肉=深層筋(インナーマッスル、グローバル筋)」があります。急性痛はケガや骨折といった激しい組織の損傷ですが、慢性痛は急性痛時の損傷をちゃんと治療せずに放置した、或いは日常的なコリが慢性化することで深層筋に影響が及び発症します。筋肉の治療とは損傷した部分の血流を改善し組織を修復して筋肉の緊張をとることです。その為には患部にピンポイントでアプローチする必要があります。マッサージや整体などの指で行う手技の施術では患部である深層筋に届きません。運動やストレッチは全身の血流改善には力を発揮するものの、ピンポイントでトリガーポイントと呼ばれる筋硬結を取ることは出来ません。損傷した深層筋を改善するには、体の中から患部を直接刺激し血流を改善させることができる鍼が最適です。当院の『深層筋トリガーポイント鍼療法』は深層筋をターゲットにした施術です。体の深い場所にも鍼の太さや長さを変えながら、鍼先を患部にぴたりと合わせて治療することが可能な為、つらい症状をスッキリと解消することができます。

4.筋膜と筋膜、筋膜と骨膜の癒着を取れる

慢性痛の約80%は筋肉が原因で起こる筋・筋膜性疼痛症候群と言われています。筋・筋膜性疼痛症候群とは筋肉を覆う筋膜(筋外膜)の異常が、原因となって痛みやしびれを引き起こす病気のことをいいます。この筋膜が萎縮したり、筋膜と筋膜、筋膜と骨膜が癒着することで筋硬結と呼ばれる組織のしこりができ、そこにトリガーポイントが発生します。現在この筋膜をターゲットにした治療には、患部に生理食塩水や局所麻酔薬を注射する方法、鍼、徒手(マッサージ、整体などの手技療法)などがあります。生理食塩水の注射は患部に水分を浸透させ癒着を解放するもので、局所麻酔薬の注射は痛みの伝達を遮断します。注射針と鍼治療の鍼は同じハリでも太さが全くことなります(鍼治療の鍼:直径0.14~0.25㎜。注射針:直径0.7~0.9㎜)。注射針は中に液体を入れる為とても太く、先端が鋭利なので組織に傷をつける可能性があります。また生理食塩水や麻酔薬などの液体を注入する方法はその効果が一時的です。その点当院の鍼はトリガーポイントにピンポイントでアプローチし、筋膜や骨膜の癒着を鍼の刺激によって取り除いてく手法なので、体への負担が少なく効果を確実に出すことが可能です。

5.鍼を刺しっぱなしにしない手間をかける手法

当院では多くの鍼灸院が行っている、鍼を何本も刺した後に一定時間放置したり、刺した鍼に電気を通す施術は行いません。なぜなら何年何十年物のコリや頑固な筋膜の癒着は手間をかけないと取りのぞけないからです。当院の『深層筋トリガーポイント鍼療法』の流れはこうです。指で丹念にトリガーポイントを確認→鍼が体に入ったら少しずつ深部へと進める→鍼が患部に届いたらそこで鍼を上下させ、刺激を繰り返す→ズーンという鍼のひびきを感じる→筋肉が瞬時にゆるむ。『深層筋トリガーポイント鍼療法』は施術者がつきっきりでトリガーポイントを一か所一か所つぶしていくとても手間のかかる手法です。ですがこの手法だからこそ首の細い筋肉の硬結や、何年何十年ものの頑固なコリもきれいに取りのぞくことが可能なのです。『深層筋トリガーポイント鍼療法』では、鍼の刺激で筋肉がゆるむ時に「局所単収縮」というピクっと筋肉が動く現象や、「ひびき※」という鍼治療独特の感覚があります。これらの反応が見られると、筋肉はとてもよくゆるみます。「ひびき」は“痛い!”という人も〝気持ちいい~”という人もいて、感じ方は人それぞれです。いずれにせよ、注射のように鋭く強烈な痛みはありませんのでご安心ください。

※鍼のひびきとは:鍼の刺激によって体の深部にズーンとした感じが起こる鍼治療独特の感覚。皮膚や筋、靱帯、骨膜や関節包などに広がっている神経や受容器が刺激されて起こる。この刺激により患部の感覚神経⇔運動神経が活性化され、筋肉がゆるむと考えられています。

4.その方にあったセルフケアの指導を行い、再発を防ぎます。

慢性痛の多くは体に継続的な外力(悪い姿勢、同じ姿勢、反復動作、スポーツなどによる使い過ぎ)がかかったことで筋の緊張状態が高まり、筋組織がエネルギー危機(虚血)となったことが始まりです。鍼治療は血流を改善させ筋の緊張状態を解消することはできますが、筋肉を柔軟に保つこと、筋力をつけること、正しい姿勢を維持することは出来ません。真に慢性痛を克服するには治療だけでは不十分で、患者様自身の努力が不可欠です。当院では症状を早期に改善する為に、治療と並行して日常生活や職場で簡単に姿勢を整える方法、楽な体の使い方、効率的な体のほぐし方といったセルフケアの指導をしています。慢性痛が日々の積み重ねで生じたように、健康を養うのも日々の積み重ねです。治療を通してセルフケアの大切さを理解し実行していただけるよう、その方にあった無理のない方法をお伝えします。