「あんにょん鍼灸院」

初めまして。代表の姜榮曙（かん よんそ）です。
皆さんは「筋筋膜性疼痛症候群」や「頚性神経筋症候群」という病気を知っていましたか？聞きなれない言葉ですが、一般的な腰痛、肩こりのひどいものはこの病気です。私も鍼灸師になるまでこの病気を知らず、長年この病気に苦しんでいました。

私は48歳で鍼灸師になりました。それまではフリーランスのイベントプランナーをしていました。一日中PCに向き合い、忙しい時は事務所に寝袋を持ち込んで仕事をしていました。そんな生活が長かったので、慢性的な首肩こりに加え、深刻な自律神経症状に悩まされていました。睡眠導入剤が手放せず、突然の胃痛で救急病院に駆け込むことも何度かありました。40歳の時に、実母の介護で仕事を辞めて実家に戻ったのですが、この時期に決定的に体を壊しました。

私の母は2度の脳梗塞の後遺症で日常生活の全てに介助が必要な状態でした。そんな母を介護初心者の私が一人介護していたので、腰をひどく傷めてしまいました。腰椎の椎間板の一部が潰れ、痛みとしびれで5分と歩けなくなりました。医者には加齢もあるし治らないと言われ、一時は途方にくれましたが、最終的にはりが私を救ってくれました。

この経験と今後の人生をどう生きるかを色々と考えた末、44歳で鍼灸の専門学校に入学しました。私には自分の腰痛経験と母の介護を通して、医者（西洋医学）への不信感がありました。体に触ることもせず、画像やデータで感情を持った人の体の何が解るのかと・・・。そんな私にとって鍼灸（東洋医学）の世界はとても新鮮でした。はりと言うただの針金を使った施術が、免疫力、治癒力、再生力を引き出せることに感動しました。夢中で勉強し、技術の研鑽に励みました。幸い私には、ろくなケアもせず傷め続けた、首、肩、腰、股関節、膝という実験材料があったので、生きた検証が可能でした。この時身につけた毎日自分に鍼を打つ習慣は今現在も続けているんですよ。

48歳で鍼灸学校を卒業した後は、縁あって深層筋治療の第一人者である角谷敏宣先生のもとで修業をしました。先生が開発した「深層筋鍼法」は画期的な技術で、「筋筋膜性疼痛症候群」や「頚性神経筋症候群」の改善に最適です。同じ病気を経験し、治療院シッピングをしてきた私がこの技術を習得できたのは運命であり、この病気の改善が自分の使命だと感じました。先生の治療院は、全国から患者が来院する予約の取れない治療院だったので、修行中は運動器疼痛だけでなく、パニック障害やうつといった心身症、内臓疾患など様々な施術経験を積むことができました。西洋医学には欠けている「心身相関」という視点でお客様と向き合うことの大切さを学んだ日々でした。
50歳で独立、東京新宿区で開業し、2022年からは別府で施術を行っています。
私のこれまでの経験と習得した技術が、皆様の健康づくりに役立てばとても嬉しいです。

代表　姜榮曙