施術の特徴

当院では初回のカウンセリングに多くの時間を割き、現在の体の状態、症状が出た経緯、生活習慣、治療歴、症状があることで困っている事、不安な事などをしっかりとお聞きします。
あなたに関する情報が多ければ多いほど症状の改善に役立ちます。「これは症状とは関係ないかな？」とは思わず、気になっていること、心に引っかかっていることなど、なんでもお話してください。
それらを全て伺った上で、なぜ痛みや不調が続いているのか、なぜこれまでの施術で改善しなかったのか、硬くなった筋肉が痛みや不調を招くメカニズム、なぜ当院のはり治療で改善するのかを丁寧に説明します。
質問や疑問があればなんでも聞いてください。あなたが納得いくまで何度でも説明します。

東洋医学と西洋医学の最大の違いは「触れること」にあります。
西洋医学では血液検査やレントゲン検査などで得られたデータによって、医師の診断のもとに病名を決め、エビデンスに基づいた治療をおこないます。
すべてが可視化されるので誰が行っても効率よく病気を見つけられる一方、データにでないものは病気ではないと判断されます。
東洋医学では施術者の手の感覚を頼りに、皮膚の温度・張り・湿り気・ざらつき、腹圧、内臓の弾力性、筋肉の緊張状態などで「今の体の状態」を把握します。
近年、筋膜の異常を探す超音波エコーや、測定用マットを用い筋肉の状態をグラフ化する技術も進歩していますが、複雑に重なり交差する筋肉の状態を確認し、異常を見つけるには、実際にたくさんの人の身体に触れて獲得した「鋭敏な手の感覚」が一番だと思っています。

当院では、体の痛みや不調を、全身を覆う筋膜の張力バランスが崩れた結果だと考えています。
筋膜は個々の筋肉を覆っていると同時に、ヒトが効率的に動く為に身体の様々な部分でつながりいくつかのラインになっています。
全身を覆う筋膜の張力バランスが良ければ、姿勢や動作が安定するので、どこかの部位に過剰な負担がかかることはなく、血液、神経（感覚神経、運動神経、自律神経）、リンパ液の流れもスムースになります。
当院では、部分に生じている症状だけにとらわれず、体全体を働かせる機能と、快適に動く為の骨格バランスを整えることを目指しています。

一般的に深部の筋肉をターゲットにしたはり治療は、太くて長い中国式の針を用い、筋肉にぐっと押し込むように刺すため、刺激が強く体への負担も大きいです。
当院では日本式の細い鍼（直径 0.16～0.25 ㎜。中国針は直径 0.3～0.45 ㎜）を用い、少しずつ深部に鍼を進めていく体に負担の少ない鍼治療で高い効果をあげています。
また多くの鍼灸院で行われている、ツボに鍼を刺して一定時間置いておく「経絡治療（けいらくちりょう）」とも全く異なる治療法です。

他の鍼灸院のはり治療

一般的なのはり治療…ツボに浅く刺し一定時間置く、あるいは電気を流す。
⇒表層の血流は良くなるが、筋膜の異常は改善されない。

中国式のはり治療…ツボに太く長い針を刺し一定時間置く、あるいは電気を流す。
⇒一定の筋膜の異常の改善は望めるが、鍼が太いため健康な組織を傷める可能性がある。刺激が強いので虚弱体質の人や高齢者には不適応

あんにょん鍼灸院のはり治療

異常のある筋肉や腱、筋膜をピンポイントで狙い、鍼でマッサージするように刺激を加える。
⇒健康な組織を傷つけることなく筋肉や筋膜の異常を解消し、組織の修復ができる。

ひどいコリ、慢性的なコリが原因で起こる『筋筋膜性疼痛症候群』や『頸性神経筋症候群』の発症には生活習慣との関係が深くあります。
その為、治療だけで症状を改善することはできず、日常生活での体の管理が不可欠です。
当院ではあなたが2度と同じ症状で苦しまないようセルフケアを指導しています。
ご自身では気づけない姿勢や動きのクセ、正しい姿勢、体に負担の少ない動き方、簡単にできるストレッチなど、お一人お一人に合った簡単で無理のないケアをお伝えします。