頚椎症とは
頚椎症は、頚部変形性関節症または頚部関節炎とも呼ばれ、頚椎の関節と椎間板に影響を及ぼす疾患です。通常、頚部の椎間板と椎骨の摩耗の結果として発生し、時間の経過とともに徐々に進行します。多くは加齢によるものですが、不良姿勢や下を向く姿勢を長く続けることで発症することもあります。
頚椎症の症状
頚椎症の症状は個人によって大きく異なります。
一般的な症状には、首の痛みやこわばりがあり、肩や腕にまで広がることがあります。
頭痛、首の筋肉のチクチク感、しびれ、腕や手の脱力を感じる人もいます。
重症の場合、頚椎症は歩行困難や排便・排尿コントロールの喪失を引き起こすことがまれにあります 。
頚椎症の原因
頚椎症の主な原因は老化です。年齢を重ねるにつれて、脊椎の椎間板の水分量が少なくなり、弾力性が失われ、脊椎の劣化が起こり発症します。しかし現代人は、スマホやパソコンの操作で下を向いている姿勢が長いため若年層や中高年でも頚椎症を発生する可能性があります。
頚椎症を発症する要因には、首の反復運動、過去の首の怪我、遺伝的素因、喫煙などがあります。
頚椎症の診断
頚椎症性診断には通常、身体検査、病歴の検討に加え、変性の程度を評価し、症状の他の考えられる原因を除外するためにX 線、MRI、CT スキャンなどの画像検査が行われます。
頚椎症の西洋医学的治療
頚椎症の治療は、以下のような内容による症状の緩和とさらなる悪化の防止に重点を置いています。
・薬物療法:非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID)、筋弛緩薬、鎮痛剤などで痛みや炎症を軽減。
・理学療法::首の強さと柔軟性を改善し、影響を受けた神経への圧力を軽減する運動やストレッチ。
・ネック カラー:治療中のサポートとして、首の動きを減らすためのネック カラーが推奨される。
・注射:コルチコステロイド注射を患部に直接投与し、炎症と痛みを軽減する。
・手術:保存的治療で症状が緩和されない重症例や、神経症状を引き起こす著しい神経圧迫がある場合は、手術が検討されることがあります。手術には、減圧手術や脊椎固定術などがあります。
・生活習慣改善の指導:良い姿勢を維持すること、人間工学に基づいた家具を使用することなど首に負担をかける活動を避けること、喫煙をやめること、ストレスを軽減するためのリラクゼーションテクニックが指導されます。
重症の場合、または保存的治療で軽減が得られない場合は、影響を受けた神経を減圧して脊椎を安定させるために、椎間板切除術や脊椎固定術などの手術が検討されることがあります。
予後:頚椎症の予後は症状の重症度と治療に対する反応によって異なりますが、多くの人は保存的治療で大幅に改善します。
頚椎症の当院の施術
あんにょん鍼灸院では、頚椎症の原因となっている椎間板と椎骨の磨耗は、加齢によるものだけでなく、特定の筋肉に負荷がかかり続けたことによるトリガーポイント(筋膜の異常)の形成、筋肉の血流不全にあると考えます。
これらの原因の多くは、体の深部にある筋肉と骨、骨と骨をつなぐ軟部組織(筋膜・腱膜・骨膜・靭靭)に生じており、手や指では組織の異常を解消することは困難です。
当院では『深層筋・筋膜セラピー』というオリジナルの施術で頚椎症の症状改善を行っています。
『深層筋・筋膜セラピー』では以下のような効果が期待できます。
- 痛みの活動電位が治まる
- 筋肉の緊張が解け血流が回復する
- 交感神経の緊張が解ける
- 発痛物質の産生・停滞を抑える
- 組織の変性変化を修復する
1.痛みの元=トリガーポイントの解消
お客様に動いていただいたり、体をストレッチさせて、トリガーポイントを正確に探して解消します。これにより、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。
2.筋肉の柔軟性と弾力性の回復
硬くなっている筋肉を、はりでマッサージするようにほぐすしていき、血管の圧迫を解消します。血流が回復することで、発痛物質の産生が低下、流されることで、筋肉が本来の柔軟性と弾力性を回復します。
3.筋バランスの調整とセルフケア指導
症状のある筋肉を改善するだけでなく、上半身と下半身、左右、前後といった全身の筋バランスを整えます。
施術後の良い状態が保てるよう、姿勢や動き、ストレッチなどの指導をします。
「はりは怖い」と思っていた方も、安心して当院の施術を受けられ、つらい症状から早期に解放されています。
頚椎症でお悩みの方は是非一度ご相談ください。