こんな手指痛でお悩みですか?
✔ 親指のつけ根が痛い
✔ 手の平全体がしびれる
✔ 包丁を使うと手首が痛い
✔ ドアノブを回すときに手首が痛い
✔ 指の痛みで洗濯ものをたためない
✔ 手を床につくと痛い
✔ 手が強張る
✔ 手の感覚が鈍い
それは、筋筋膜性疼痛症候群かも知れません。
手指痛について
手指痛には「筋肉からくる痛み」と「神経の痛み」があります。
「筋肉からくる痛み」は、硬くなった筋肉が血管を圧迫したり、神経を絞扼(こうやく)して起こります。
「神経の痛み」は、病気やケガで、神経自体が損傷するか機能不全をおこした時の痛みです。
この他に「心因性の痛み」があります。
手、指、手首の痛みは、手を使う職業の人、手を使う作業の多い人のオーバーユースによるものです。最近はスマホの操作が原因の手指の痛みも増えています。この場合は特に親指の付け根が痛みます。スマホの重量は平均して約150g。中ぐらいのバナナ1本分の重さです。この重量を手のひらで長時間保持しつづける、あるいは保持したまま親指でキーを押す、といった動きは手指の小さく細い筋肉には大きな負担となります。
痛みの3大メカニズム
1.侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
組織の損傷を伴うか、組織を損傷する可能性がある刺激(侵害刺激)を受けた時に発生する痛みです。通常は数日から数週間という短い期間だけ続きます。
例)骨折、ケガ、打撲、筋肉痛、手をついて転倒、
手指痛のほとんどは、オーバーユースにより、筋肉や腱が炎症を繰り返して慢性痛へと移行しています。
2.神経障害性疼痛
神経障害性疼痛は、神経系、特に末梢神経に損傷または機能不全がある場合に発生する痛みです。
神経が損傷する原因としては、怪我、病気(糖尿病、多発性硬化症、帯状疱疹など)、感染症、特定の薬剤、外科手術の合併症など、さまざまな理由が考えられます。
神経障害性疼痛の痛みは、灼熱感、刺すような感覚、電気ショックのような感覚を伴うのが特徴です。
筋肉が神経を絞扼して生じる「神経障害性疼痛」もあります。
3.心因性疼痛
医学的な検査をしても異常がみられない、心理的、社会的な要因によって起きる痛みです。
心理的要因:ストレス、怒り、不安、不満、悲しみ、憂鬱、考え方のクセ、こだわり、トラウマなど
社会的要因:経済状況、雇用状況、社会的孤立、家族関係、役割の有無などが挙げられます。
心因性疼痛は、上記に挙げた心理的、社会的要因による苦痛が体の痛みとして現れたり、もともとある体の痛みを増幅して感じてしまうことがあります。
手指痛の原因
手指痛はオーバーユースにより、エネルギーの供給が需要に追いつかなくなったことで筋緊張が高まり起こっています。筋緊張が高まると、筋肉を覆っている筋膜の内圧が上がって血管が圧迫され、血流が低下し、発痛物質の産生・停滞が生じて痛みを引き起こします。
オーバーユースによる腱の肥厚(太く厚くなる)も手指痛の原因です。腱が肥厚すると、動かした時に腱同士が摩擦して神経を刺激して痛みが生じています。
筋膜の内圧が上がり、痛みを感知するセンサーが刺激され続けると、その刺激は隣りの筋肉、そのまた隣の筋肉へと伝播していきます。
そうして、筋の緊張は、その硬さと、範囲、深度を増して、なかなか消えない痛みになっていきます。
筋膜の異常(ねじれ・ゆ着)と手指痛
筋緊張は、最初は体を動かす大きな筋肉(表層筋)におこります。いわゆる筋疲労です。
表層筋に起きた筋緊張が解消されないままになると、徐々に、骨や関節周辺にある筋肉(深層筋)へと緊張は広がっていきます。
深層筋の緊張状態は、関節の動きを悪くするため、筋肉のさらなる循環障害を招きます。その結果、筋膜の異常(ねじれ・ゆ着)が発生します。この筋膜のねじれやゆ着が「ぎっくり首」の原因と言われています。
ゆ着には「筋膜と筋膜のゆ着」と「筋膜と骨膜」があります。
ゆ着を起こした筋膜には『トリガーポイント(痛みの引き金)』という触ると痛みを誘発するポイントが発生しています。
トリガーポイントとは、侵害受容器(痛みを感じるセンサー)が過敏になった部位のことで、このトリガーポイントが侵害刺激となって生じる痛み、それを『筋筋膜性疼痛症候群』といいます。
筋膜のねじれやゆ着は、マッサージ、整体、電器機器といった体の外から行う施術では解消が困難です。
筋膜の異常が生じる要因
筋筋膜性疼痛症候群による手指痛の主な原因は以下の5つですが、多くの場合、複数の要因の組み合わせによって起こります。
1.一過性の外力:大きな力が急激に体にかかる
例)事故による損傷、スポーツ障害、強打、打撲、外科手術など。
※これらの後遺症が数年、数十年後に痛みとなって出ることがあります。
2.継続的な外力:同じ力が特定の筋肉に繰り返しかかる
●重さのある物を握って動かす:食材を切る。フライパンを使った調理
●ハサミを使う:美容師、花屋さん、パタンナー
●指を動かし続ける:ピアノ、パソコンやスマホの操作
●手のひらで重さのある物を支える:乳幼児を育児中のママ、飲食店のホール業務
●強く手を握りしめる:自転車、バイク、重いカバンを持つ
●握りしめた手に瞬間的に強い衝撃が加わる:ゴルフ、テニス
●指先で何かをつまんで指を動かす:裁縫、編み物など
●指先に強い力を加える:タオルを絞る、草むしりなど
●手根に強い力を加えつづける:パン作り、陶芸など
3.精神的ストレス:精神的な緊張によって体が硬直。呼吸が浅くなる。考え事が多くなり脳への血流が増大しうっ滞を起こすなど。
4.筋肉の量と質の低下:老化、運動不足により外力(重力)に対応できなくなる
5.栄養不良:栄養のアンバランス、欠乏が筋肉や筋膜の異常を招く
痛みを増悪させる要因には、飲酒、過食、不規則な生活習慣、ストレス、睡眠不足、運動不足などがあります。
人体は複雑な折り紙のように筋膜によってつながっています。
痛みが出ている場所だけでなく、全体をひとつのまとまりとして痛みの原因を探すことが必要です。
筋肉の状態が悪化するステージ
当院では、筋肉が悪化していくステージがあると考えています。
ステージ事に現れる症状は異なるので、症状を早期に改善させるには、そのステージに合った施術を受けることが重要です。
Stage0 | 筋肉に本来備わっている柔軟性と弾力性が保たれている |
Stage1 | コリ・ハリを感じる。運動・入浴・ストレッチなどを行えば数日で自己回復する |
Stage2 | 慢性的なコリ、時々痛みを感じる。マッサージや整体に行けば回復する |
Stage3 | 慢性的な痛み・しびれ、関節の動きが悪くなる。マッサージや整体での回復が不可能 |
Stage4 | 強い痛みやしびれ(神経障害)。関節に変形が生じる。手術を勧められることもある |
当院の手指痛の施術
あんにょん鍼灸院では、『深層筋・筋膜セラピー』という、オリジナルのトリガーポイント鍼療法(はりりょうほう)を使った施術を行っています。
トリガーポイント鍼療法では以下のような効果が期待できます。
- 痛みの活動電位が治まる
- 筋肉の緊張が解ける
- 交感神経の緊張を解き、局所の血流を改善する
- 発痛物質の産生・停滞を抑える
当院の施術のポイント
1.トリガーポイントを確実に解消
お客様に動いていただいたり、体をストレッチさせて、トリガーポイントを正確に探して解消します。これにより、痛み信号の遮断、交感神経の興奮抑制、血流の改善・増加を図ります。
2.柔軟性と弾力性の回復
硬くなっている筋肉を、はりでマッサージするようにほぐすしていき、血管の圧迫を解消します。血流が回復することで、発痛物質の産生が低下、流されることで、筋肉が本来の柔軟性と弾力性を回復します。
3.筋バランスの調整とセルフケア
症状のある筋肉を改善するだけでなく、上半身と下半身、左右、前後といった全身の筋バランスを整えます。
施術後の良い状態が保てるよう、姿勢や動き、ストレッチなどの指導をします。
人体は複雑な折り紙のように筋膜によってつながっています。
痛みが出ている場所だけでなく、全体をひとつのまとまりとして痛みの原因を探すことが必要です。
あんにょん鍼灸院からのメッセージ
筋肉はどんなに状態が悪くなっても、血流をちゃんと改善させることができれば、痛みは消え、筋肉が本来持っている弾力性と柔軟性を取り戻すことができます。
- 病院での治療を長く続けているのに痛みが消えない
- 痛み止めが効かない
- 医者にもう治らないと言われた
- どんな治療をしてもダメだったのであきらめている
- 手術をしたのに痛みが再発した
このようなお悩みをお持ちの方は、是非あんにょん鍼灸院に相談ください。
必ずあなたのお力になります。